Yoro
Yoro
ヨロ県
ヨロ県(Yoro)はホンジュラス北部に位置し、東はコロン県およびオランチョ県、西はコルテス県、北はアトランティダ県、南はフランシスコ・モラサン県およびコマヤグア県と接しています。総面積は約7,800㎢で、日本の静岡県とほぼ同じ規模です。県は11の市から構成され、県都はヨロ市(Yoro)です。
ヨロ県は、シカケ族(トルパン族)と呼ばれる先住民族の居住地として知られてきました。彼らはトル語(Tol)を話す民族で、現在では話者の数は限られていますが、その文化的価値は高く評価されています。現在、ホンジュラス国立人類学歴史研究所が、トルパン族の口承伝統やトル語を、ユネスコの世界無形文化遺産として登録するための申請を進めています。
また、ヨロ県で特に広く知られているのが、「魚の雨(Lluvia de Peces)」と呼ばれる自然現象です。これは比喩ではなく、実際に雨の後に淡水魚が地面に現れる現象で、県都ヨロ市周辺で確認されています。この現象は約200年前から繰り返し報告されており、激しい雨が2~3時間続いた後、数百匹の生きた魚が見つかるとされています。これらの魚は周辺の河川で一般的に見られる種類とは異なるとされており、その発生原因については現在も明確には解明されていません。
ヨロ(Yoro)という名称は、ナワトル語の「yollotl(ヨロトル)」に由来するとされ、「心」または「中心」を意味します。この名称は、ヨロ県がホンジュラス国内でも比較的中央部に近い位置にあることに関連して付けられたと考えられています。
県都のヨロ市は、スペイン人が入植した当初、入植者によって「アシエンダ・デル・オロ(Hacienda del Oro)」と呼ばれていました。この名称は「金の農園」を意味し、当時の資源への期待が反映されたものと推測できます。その後、1744年にはキリスト教的要素を反映した「サンタ・クルス・デ・ヨロ(Santa Cruz de Yoro)」という名称に改められ、さらに「ビジャ・デ・サンティアゴ・デ・ヨロ(Villa de Santiago de Yoro)」へと変遷しました。
これらの名称変更を経て、最終的に現在のヨロ(Yoro)という簡潔な地名に落ち着きました。この一連の変遷は、先住文化、スペイン植民地支配、キリスト教的影響が重なり合いながら、現在のヨロ市が形成されてきた過程を示しています。
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