El Paraíso
El Paraíso
エル・パライソ県
エル・パライソ県は、ホンジュラス南東部に位置し、東はニカラグア、西はフランシスコ・モラサン県、北はオランチョ県、南はチョルテカ県およびニカラグアと接しています。総面積は約7,500㎢で、日本の熊本県とほぼ同じ規模です。県内は19の市で構成され、県都はユスカラン市(Yusucarán)です。
県都ユスカラン市(Yusucarán)は、ホンジュラスを代表するサトウキビ由来の蒸留酒「ユスカラン」発祥の地として知られ、市内には現在も蒸留所があります。また、県内で最も人口の多いダンリ市(Danlí)は、国内有数の葉巻産地で、多くの工房や販売所が立ち並ぶ町です。
またダンリ市では、毎年8月下旬から9月にかけて、トウモロコシをテーマにした大規模な祭りフェスティマ(Festima)が開催されます。期間中は、華やかなパレードをはじめ、音楽やダンス、伝統的なトウモロコシ料理など、多彩な催しを楽しむことができます。
エル・パライソ(El Paraíso)は、日本語に直すと「楽園」という意味になります。これは単に景観の美しさを表した名称というだけでなく、植民地時代に共有されていたキリスト教的価値観、すなわち聖書の「エデンの園」に由来する名称である可能性が高いと考えられます。実際、ホンジュラス国内には同様にキリスト教的世界観に基づく地名が多く見られます。
一方、ユスカラン(Yusucarán)という地名には、先住民言語に由来する複数の解釈があります。レンカ語では「大きな丘」を意味し、県都にそびえる丘陵地形を表したものとされています。また、ナワトル語では「花で飾られた家々の場所」を意味し、かつてこの地域の家々が花で美しく装飾されていた様子に由来すると考えられています。
さらに、ダンリ(Danlí)という地名には、水と深く関わる複数の由来が伝えられています。ニカラグア中北部で用いられていたマタガルパ語では、「Dan(山)+Li(水)」から成り、「水のある山」を意味するとされ、地域の水源との関係を示しています。また、ナワトル語とマタガルパ語の混合説では、「Xalli(砂)+Li(水)」から「砂の水」を意味すると解釈されます。さらにレンカ語では、「砂の中を流れる水」を表す言葉とされ、いずれの説においても、この地域の河川や水系と密接に結びついた地名である点が共通しています。
ダンリ市のレタラ
県都ユスカラン市は県都でありながら、同県ダンリ市に比べると小規模な可愛らしい町として知られています。石畳の町中は