Overview of Honduras
ホンジュラスの概要
Overview of Honduras
ホンジュラスの概要
ホンジュラス共和国は、北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の間、「中央アメリカ(中米)」のほぼ中心に位置しています。
東はニカラグア、西はグアテマラ、南はエルサルバドルに接し、北側はカリブ海、南側は太平洋に面しています。面積はおよそ112,490㎢で、日本の約3分の1ほどの大きさ。
中米では2番目に広い国で、国土の80%が山岳地形で構成されています。特に西部には標高2,800mを超える山々が広がり、熱帯にもかかわらず高地では比較的涼しい気候が見られます。一方、カリブ海沿岸や南部の太平洋沿岸は低地が多く、気温も湿度も高い地域です。
ホンジュラスの気候は地域によって異なりますが、一般的には四季はなく、11月から4月が乾季、5月から10月が雨季とされています。
ホンジュラスの人口はおよそ1,100万人で、日本の人口の約11分の1ほど(2025年10月時点)です。東京都の人口よりも少ない人々が、山々や海沿いのまちでそれぞれの暮らしを営んでいます。
国民の約9割以上は、先住民とヨーロッパ系の血を引く混血(メスティーソ)で、先住民(インディヘナ)は全体の1割に満たないとされています。主要な先住民族は、国の中央から西部にかけて広く暮らすレンカ族(Lenca)で、そのほかにもカリブ海沿岸にはミスキート族(Misquito)や、アフリカ系のルーツを持つガリフナ族(Garífuna)のコミュニティが見られます。
公用語はスペイン語ですが、先住民族の言葉を話す人々も少数ながら存在します。カリブ海側では今もミスキート語やガリフナ語が受け継がれており、地域によっては古い地名や伝統儀式などにその名残を感じることができます 。
また、観光地としても知られるロアタン島などでは、スペイン語と英語の両方が使われています。
先住民の日のイベントの様子
Gracias, Lempira
ホンジュラスの首都はフランシスコ・モラサン県にある「テグシガルパ(Tegucigalpa)」で、国の中央南部に位置しています。山に囲まれた盆地にあり、政治・経済の中心地として発展しています。テグシガルパ市は、隣接する「コマヤグエラ(Comayagüela)」とともに都市圏を形成しています。
第二の都市として挙げられるのは、「サン・ペドロ・スーラ(San Pedro Sula)」です。ホンジュラスの北西部に位置し、工業地帯が発達したこの町は、経済・産業の中心として国内でも重要な存在です。
そのほか、植民地時代の街並みが残る「コマヤグア(Comayagua)」、カリブ海側の観光都市として知られる「ラ・セイバ(La Ceiba」)、太平洋沿岸の商業都市「チョルテカ(Choluteca)」なども、国内を代表する主要都市として知られています。
テグシガルパ市(Tegucigalpa, Francisco Morazán)
ホンジュラス人の多くはキリスト教を信仰しています。信者の割合は時代とともに変化していますが、伝統的にはカトリック教会の信者が最も多く、今でも多くの町に植民地時代から続く由緒あるカトリック教会が残っています。
近年ではプロテスタント系の教会が増えており、その中でも特に勢いがあるのは福音派です。福音派の教会は、特に貧困層や家庭内の問題を抱える人々にとって、現実的な支えや助け合いの場として機能している側面があります。
地域によっては、先住民の伝統や宗教が今も受け継がれています。例えばレンカ族の集落では、「コンポストゥーラ(Compostura)」と呼ばれる儀式が行われており、 またキリスト教の要素とレンカ族の宗教が混ざり合い、独自の文化として発達した「グアンカスコ(Guancasco)」と呼ばれる集落間の交流の祭りを開く地域もあります。
なお、世界的な傾向と同じく、ホンジュラスでも特定の宗教に属さない人がゆるやかに増えています。
ラ・メルセド教会(Iglesia La Merced, Gracias, Lempira)