Choluteca
Choluteca
チョルテカ県
チョルテカ県(Choluteca)は、ホンジュラス南部に位置し、東・南はニカラグア、西はバジェ県および太平洋、北はエル・パライソ県とフランシスコ・モラサン県に接しています。総面積は約4,400㎢で、日本の京都府よりひと回り小さい規模です。県内は16の市で構成され、県都はチョルテカ市(Choluteca)です。
県都チョルテカ市は、ホンジュラス南部最大の都市であり、国内でも有数の商業・ビジネス都市として知られています。また、エルサルバドルおよびニカラグアの両国境に近い立地から、中米全体の物流の要衝として重要な役割を果たしており、人や物の往来が活発な地域です。
一方で、チョルテカ県といえばその暑さでも知られています。ホンジュラス国内で最も暑い地域の一つとされ、年間を通して高温の日が続きます。特にチョルテカ市では、年間平均気温が36℃を超えることもあるほど、非常に暑い気候が特徴です。
チョルテカという名前は、ナワトル語の「Cholotecah(チョロテカ)」に由来するとされており、これは「チョルーラ(Cholula)の人々」を意味すると考えられています。
チョルーラは、現在のメキシコ・プエブラ州に位置していた古代メソアメリカ文明の重要な都市の一つです。この地を拠点とした人々(チョルテカ族)は、広範な交易活動を行い、メキシコ南部からベリーズ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグアに至るまで、広い地域を行き来していました。その交易の過程で、彼らは現在のホンジュラス南部沿岸にも到達し、スペイン征服以前にチョルテカの基礎となる集落を築いたとされています。
このようにチョルテカという地名は、古代の交易民であったチョルーラの人々の存在と、その歴史的な影響力を現代に伝える、非常に重要な名前であると言えるでしょう。
チョルテカ大聖堂(Catedral de la Inmaculada Concepción, Choluteca)
チョルテカ市は、ホンジュラス南部最大の都市であり、同地域におけるビジネスと商業の中心地です。チョルテカ市を語るうえで欠かせないのが、その圧倒的な暑さです。「ホンジュラスで最も暑い町」として知られ、年間平均気温は36.2℃、年間の平均最高気温は43.9℃に達すると言われています。長袖とはほとんど縁のない、強烈な太陽と暑さが特徴の町です。
市街地は碁盤の目状に整備されており、その暑さにも負けない人々のエネルギーと活気に満ちています。市場や通りを歩けば、ホンジュラス南部の力強い日常生活を間近に感じることができるでしょう。
またチョルテカ市は、19世紀の思想家であり、中央アメリカ独立の立役者の一人である「ホセ・セシリオ・デル・バジェ(José Cecilio del Valle)」の出身地としても知られています。彼は法と理性を重んじ、平和的な独立を構想した人物で、「賢者」とも称されました。現在、その功績を称える像が中央公園に設置されています。
そのほか、市の玄関口にあたる「チョルテカ橋(Puente de Choluteca)」は、アメリカのゴールデンゲートブリッジを参考に建設されたとされる象徴的な橋で、100レンピーラ紙幣にも描かれている歴史的建造物です。このようにチョルテカ市には、町の各所に紙幣にも登場する歴史的スポットが点在しているのも特徴です。
チョルテカ市は、国内では比較的大きな都市ではありますが、テグシガルパやサン・ペドロ・スーラ、ラ・セイバほど犯罪率が高い都市ではないとされています。しかし、ニカラグアおよびエルサルバドル国境に近い立地であること、また南部最大の商業都市であることから、人や物の往来が多く、治安が常に安定しているとは言い切れない地域でもあります。
市内の一部地域では、過去にギャング活動が確認された場所もあります。特に、町の中心部から外れた貧困地域へ入る必要がある場合は注意が必要です。訪問の際は、日中に地元の人と一緒に行動するなど、基本的な安全対策を心がけましょう。また、タクシー運転手やホテル、レストランのスタッフなど、地元の人から最新の危険情報を聞くことも非常に有効です。
さらに、町の中心地であっても中央公園周辺については、地元住民の間でも治安への懸念が指摘されています。このエリアでは、日中であってもスマートフォンや貴重品を目立たせないこと、夜間は近づかないなど、慎重な行動が求められます。
チョルテカ市の雰囲気。このエリアが危険というわけではありません。