Food of Honduras
ホンジュラスの食
ホンジュラスの食
一般的なホンジュラスの昼ご飯
Belén, Lempira
ホンジュラスの料理は、素朴でシンプルながらも素材の味を生かした味付けが特徴です。新鮮な野菜や果物、そして絞りたてのレモンが料理の風味を引き立て、さっぱりとした味わいを生み出します。
また、この国は中米でも有数のコーヒー生産国であり、国内の多くの地域でコーヒー豆が栽培されています。 コーヒーはホンジュラスの主要な輸出品であると同時に、国民の生活に深く根付いた飲み物でもあります。
素朴な食文化と豊かな自然の恵みを通して、ホンジュラスの暮らしを感じてみましょう。
ホンジュラスの食事を語るのに欠かせないものがあります。それが「フリホーレス(Frijoles)」です。これは赤・黒インゲン豆をペースト状にしたもので、見た目はあんこのようなものです(写真の左上)。塩味がきいていて、朝昼晩どの時間帯にも出てくる食べ物の一つです。
朝ごはんには「バレアーダ(Baleada)」と呼ばれる、薄いトルティーヤにフリホーレスを塗ったものを食べたり、写真のようなスクランブルエッグ、チーズ、バナナを甘く揚げたもの、お肉、フリホーレスが乗ったものなどが一般的です。
お昼はもう少ししっかりしていて、肉を焼いたり揚げたりしたものにバナナのチップスやフライドポテトなどが付け合わせとして出てきます。他にもスープも人気で、「ソパ・デ・ガジーナ・インディア(Sopa de Gallina India)」という鶏肉のスープは特に多くの人に愛されています。
夜は朝ごはんに似ていて、それほどがっつりは食べずに眠りにつく人が多いように感じます。
あくまでも私見ですが、日本やアジアの国に比べると圧倒的に料理のバリエーションや味付け方法は少なく感じます。それでもこの素朴な味は、この国の人々にとってはほっと安心できる自分たちの味なのです。
ホテルの朝食でよく出てくる家庭的な朝ごはん
ホンジュラスの主食にはさまざまなものがありますが、「トルティーヤ」が最も一般的で、全国的によく食べられています。町の道端ではトルティーヤを売る人も多く見かけられ、家庭によってはこだわって自宅で作るところもあります。
小麦粉で作るトルティーヤがホンジュラスでは一般的で、先述した「バレアーダ」にもこのタイプが使われています。一方で、トウモロコシを素材とするトルティーヤも食べられていますが、家庭や個人の好みによって使い分けられている印象です。
トルティーヤはタコスのように具材を包んで食べる場合もありますが、ホンジュラスでは大抵、主食として皿の脇に添えておかずと一緒に食べることが多いです。また地域差もあり、たとえばレンピーラ県周辺などホンジュラス西部では、他地域と比べてトルティーヤがやや厚めで小ぶりな傾向があります。
ほかの主食としてはお米、ユカ(キャッサバ)、プラタノ(バナナ)、じゃがいもなども一般的です。お米やユカなどの炭水化物がすでに皿にあっても、トルティーヤを一緒に食べることが多いのも特徴です。
豚肉を焼いた「セルド・アサド」
先述の通り、ホンジュラスでは特にお昼ごはんにしっかりとお肉を食べることが多いです。中でも鶏肉が最も一般的で、次に牛肉、豚肉と続きます。どの町にも多くのフライドチキン屋があり、1ピースのチキンにポテトとトルティーヤが付いて約70レンピーラ(約420円)ほどで買えるため、手軽な食事として広く利用されています。 牛肉は日本のように高級品という印象はあまりありませんが、少し独特の匂いがあり、硬くて噛み切れないことも少なくありません。
スーパーでは鶏もも肉や胸肉に加えて、砂肝、セセリ、モミジ(足)などの部位も売られています。牛ホルモンの種類は少ないものの、タン、レバー、ハチノスなどは一般的に流通しています。肉は多くの場合、骨付きのまま販売され、そのまま調理されることがほとんどです。
魚に関しては、養殖の「テラピア(Tilapia)」一択と言っても過言ではないほど種類が限られています。ホンジュラスの物流状況では運ぶのが難しく、外国産の冷凍のマグロやサーモンなども大きな町でしか手に入りません。海沿いの地域でも、漁業があまり盛んでないことや魚を食べる文化が定着していないことから、魚を食べる機会は少ないようです。唯一よく食べられているテラピアは淡白な味の淡水魚で、揚げて出されることが多いです。
一方で、エビに関してはホンジュラス南部で養殖が盛んに行われており、日本へも輸出されています。エビは中華料理店の料理や町のスーパーでもよく見かけます。
牛タン入りのタコス
ホンジュラスの物価自体は日本と大きな差はないのですが、例えばお昼ごはんの外食は日本以上にお金がかかることもあります。 例えばお昼ごはんでよく食べる「カルネ・アサダ(Carne asada)」は120〜150レンピーラ(720〜900円程度)が一般的で、水は付いていないので、そこに飲み物を入れると日本円なら1,000円を超えてしまいます。(2025年12月現在)
一方で、庶民の強い味方であるバレアーダはお財布にも優しく、市場では25レンピーラ(約150円)ほどでお腹を満たすことができます。 他にも、揚げたトルティーヤの上にキャベツや挽き肉をのせた「エンチラーダ・オンデュレーニャ(Enchilada hondureña)」や、揚げたチキンミートパイの「パステリート・デ・ポジョ(Pastelito de pollo)」などは、比較的安く済ませることができます。
反対に、夜ごはんに少しお酒を楽しめるお店で食事をすると、日本に比べてかなり安く済みます。ホンジュラスではお酒の値段が安く、一般的なレストランでの350mlのビールは1本あたり50レンピーラ(約300円)前後、少し良いお店でも65レンピーラ(約390円)ほどで飲むことができます。よく飲む人には嬉しい価格ですね。
観光地や都市部を除くと、日本食や外国料理を出すお店はかなり限られています。 一方で中華料理屋は比較的人気があり、小さな町でもいくつか見かけることがあります。味付けは日本で食べる中華料理とは少し違い、全体的に甘めの味が多い印象です。
ちょっといいご飯食べに行く時はピザになりがち。