サンタ・バルバラ県
サンタ・バルバラ県(Santa Bárbara)はホンジュラス西部に位置し、北および東はコルテス県、南はレンピーラ県、インティブカ県、コマヤグア県、西はコパン県およびグアテマラと接しています。総面積は約5,000㎢で、日本の千葉県よりやや小さい規模です。県は28の市から構成されており、県都はサンタ・バルバラ市(Santa Bárbara)です。
ホンジュラスでは、スペイン系と先住民族の混血であるメスティーソが国民の大多数を占めていますが、サンタ・バルバラ県では比較的ヨーロッパ系の特徴を持つ人が多く、国内では珍しい地域の一つです。そのため、多くのホンジュラス人男性の間では「国内で一番美人が多い県」という認識があり、日本で例えるなら秋田県や福岡県のようなイメージです。
また県内には、ホンジュラスで2番目に高い山を有する「サンタ・バルバラ山国立公園(Parque Nacional Montaña de Santa Bárbara)」や、国内でも特に人気の高い観光地である「ヨホア湖」があり、豊かな自然と多様な動植物を間近に感じることができます。
サンタ・バルバラ(Santa Bárbara)という地名は、キリスト教の殉教者である聖バルバラ(ニコメディアのバルバラ)が、県都サンタ・バルバラ市の守護聖人とされていることに由来します。彼女は3世紀ごろ、当時のローマ帝国領ニコメディアに実在したと伝えられる人物です。
聖バルバラは、父親によって塔の中に幽閉されていましたが、その間にキリスト教への信仰を深めたとされています。当時ローマ帝国ではキリスト教が禁じられており、彼女の改宗は父親の強い反発を招きました。その結果、聖バルバラは12月4日、剣によって殉教したと伝えられています。
殉教後、聖バルバラは中世ヨーロッパを中心に信仰の対象となり、突然の死や災害から人々を守る聖人として崇敬されるようになりました。特に、爆発や火災、落雷などの危険と隣り合わせの環境で働く人々から信仰を集め、鉱山労働者、軍人、砲兵、消防士などの職業の守護聖人と位置づけられています。
現在のサンタ・バルバラ市周辺は、金や銀の鉱床を有する地域であり、植民地時代から鉱山業が行われてきました。こうした鉱山という危険な産業が存在する土地であったことから、聖バルバラが守護聖人として選ばれ、町の名称にもその名が用いられたと推測できます。
聖バルバラ (パブリックドメイン)
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