03.コマヤグア県
ホンジュラス中西部にある「コマヤグア県」の概要、名前の由来、人口、代表的な観光地をご紹介します。
コマヤグア県(Comayagua)はホンジュラス中央部に位置し、東はフランシスコ・モラサン県、西はサンタ・バルバラ県とインティブカ県、北はヨロ県とコルテス県、南はラ・パス県と接しています。総面積は約5,100㎢で、日本の愛知県とほぼ同じ規模です。県は21の市から構成され、県都はコマヤグア市(Comayagua)です。
県都コマヤグア市は、植民地時代にホンジュラス地方の主都として機能していた歴史を持ち、現在でもその面影を残すコロニアルな街並みが魅力です。街の規模も大きく、周辺地域の中心都市として発展しています。
また、ホンジュラスの二大都市であるテグシガルパとサン・ペドロ・スーラの中間に位置することから、交通の要衝としても有名です。現在国内で最も重要な国際空港であるパルメローラ空港もコマヤグア県内にあり、まさに国内交通網の中心地といえる地域です。
「コマヤグア(Comayagua)」という名称は、先住民レンカ語に由来すると考えられています。一般的な説では、レンカ語で高原の荒地を表す「Coma(コマ)」と、水を表す「Agua(アグア)」が組み合わさったもので、全体として「水の豊かな高原(荒野)」という意味になるとされています。
植民地時代には、スペイン人がこの地域を「バジャドリード(Valladolid)」や、イチジクの木にちなむ「パイス・デ・ラス・イゲラス(País de las Higueras)」と呼んでいた時期もありました。これらはスペイン人が到来後に付けた別称で、先住民の名称とは異なるものです。
現在の名称「コマヤグア」が正式に定着した正確な時期は明確ではありませんが、18〜19世紀の独立期には、現在の名前が行政名・地名として広く用いられるようになっており、この時期にスペイン名から現地の名称へ移行したと考えられます。
ラ・フベントゥード広場(Plaza de La Juventud, Comayagua)
コマヤグア大聖堂(Catedral de la Inmaculada Concepción, Comayagua)
県都であるコマヤグア市は、先述の通り、植民地時代にはホンジュラス地域の首都として機能していました。その歴史的背景から、現在でもホンジュラス国内で最も重要な歴史都市の一つであり、人気の高い観光地として知られています。
コロニアル様式の町並みには、その長い歴史を今に伝えるさまざまな建築物が点在し、中米で最古のカトリック教会、広場、そして現在は博物館として公開されている旧ホンジュラス大統領邸宅など、国内でもとりわけ歴史的に重要な建物が軒を連ねています。
通称コマヤグア大聖堂と呼ばれる、「無原罪の御胎内の大聖堂(Catedral de la Inmaculada Concepción)」は、1711年に建設された市を代表する観光名所の一つです。市内中心部の中央公園に面しており、まさにこの町の象徴的存在となっています。
また、この大聖堂に設置されている時計はアメリカ大陸最古とされ、1100年頃に製造されたものです。現在の場所に移される前は、スペイン南部のグラナダ市(Granada)で実際に稼働していました。時計盤の「4時」がローマ数字の「Ⅳ」ではなく「IIII」と表記されている点も特徴的です。なお、この時計が世界最古かどうかについては、イギリスで発見された古時計との比較をめぐって議論が続いています。
コマヤグア大聖堂
(Catedral de la Inmaculada Concepción, Comayagua)
中央公園に隣接する大聖堂。
アメリカ大陸最古の時計が設置されています。
コマヤグア博物館
(Museo Comayagua y Arqueológico, Comayagua)
コマヤグア市内にある考古学博物館。
先住民時代や植民地時代の様子を垣間見ることができます。
タウラベ洞窟(Cuevas de Taulabé)はシガテペケ市からヨホア湖方面へ車で約30分、タウラベ市郊外に位置する鍾乳洞です。国内でも特に有名な鍾乳洞のひとつで、ヨホア湖周辺を旅行する観光客が多く訪れます。
洞窟内は美しくライトアップされており、複雑で幻想的な形をした鍾乳石との組み合わせは、まるで異世界に迷い込んだかのような雰囲気を感じさせます。内部の遊歩道も非常によく整備されているため、初めて訪れる人でも安心して散策を楽しむことができます。
さらに、CA-5号線沿いに位置しているためアクセスも良好です。バス会社によっては洞窟前で降車できる場合もあり、景観の美しさに加え、立地やアクセス面からもおすすめできる観光スポットです。