~先住民族文化と特産品を楽しむ~
③中部横断レンカルート
~先住民族文化と特産品を楽しむ~
③中部横断レンカルート
「先住民文化や特産品を楽しみたい!」
そんなあなたにおすすめしたいルートです。ホンジュラス中部を横断しながら、かつてレンカ族が暮らしていた地域を巡り、文化や暮らしの魅力を感じられるのがこのルートの特徴です。
まずはコパン遺跡で有名なコパンルイナスへ。その後、葉巻の産地として知られるサンタロサを経由し、コロニアルな街並みが残るグラシアスへ向かいます。
さらに現在でもレンカ文化が色濃く残るエスペランサで伝統工芸に触れ、旧首都コマヤグアを経て、最後は首都テグシガルパへと向かいます。
それでは、ルートの詳細を見ていきましょう!
モデルルートは、周遊に必要な最低限の日数で構成しています。
時間に余裕がある場合は、気になる場所や体験したいことに合わせて、自由にアレンジしてみてください。
グアテマラシティやアンティグアからコパンルイナスへは、直行のシャトルバスが複数運行されています。大型バスというよりも、ツアー会社が運行するシャトルバスを利用するのが一般的です。
少し上級者向けにはなりますが、グアテマラのバス会社「Litegua」を利用し、国境のエルフロリド(El Florido)まで移動する方法もあります。そこから徒歩で国境を越え、ホンジュラス側でローカルバスに乗り換えることで、コパンルイナスへアクセス可能です。国境から市内までは車で約20分ほどです。
移動後は疲れも溜まりやすいため、無理のないスケジュールがおすすめです。市内中心部から車で約5分の「アベス公園(Parque de Aves)」で、ゆったりとした時間を過ごしましょう。ここでは、ホンジュラスの国鳥であり、マヤ文明でも神聖な存在とされていたグアカマヤ(コンゴウインコ)を間近で観察することができます。
2日目は、ユネスコの世界遺産にも登録されているマヤ文明の遺跡「コパン遺跡(Copán Ruinas)」を訪れます。市内中心部からは徒歩約15分ほどでアクセス可能です。モトタクシー(トゥクトゥク)を利用することもできますが、道中には小さな遺跡や彫刻も点在しているため、散策を兼ねて歩いて向かうのがおすすめです。
チケットは「遺跡入場のみ」と「遺跡+内部遺跡+彫刻博物館」のセットがあります。見ごたえのある彫刻博物館も含め、セットチケットの購入がおすすめです。
午後は町歩きを楽しみましょう。コパンはコーヒーやカカオの産地としても知られ、カフェやレストラン巡りも魅力のひとつです。また中央公園の近くにある博物館(Museo de Arqueología Maya)は日本の支援が大きく関わっている博物館です。夜遅くまで開館しているため、ぜひ足を運んでみてください。
コパン遺跡(Copán Ruinas, Copán)
コパンルイナスを出発し、同じコパン県の県都サンタロサ・デ・コパンへ向かいます。移動時間は約3時間半〜4時間ほどです。ローカルバスを乗り継ぐことも可能ですが、「Transporte Casasola Express」の直行便(1日3本)を利用すると、よりスムーズに移動できます(2026年4月時点)。
サンタロサの中心部にはコロニアル様式の街並みが広がり、エルセリート(El Cerrito)や中央公園、教会などが見どころです。カフェも多く、コパン産のコーヒーをゆっくり楽しむことができます。
またこの町は葉巻の名産地としても知られ、市内には葉巻工房が点在しています。「フロール・デ・コパン」と呼ばれる葉巻は、世界的にも高く評価されています。
サンタロサの中央公園付近(Santa Rosa de Copán, Copán)
サンタロサからグラシアスまでは、車で約1時間ほどです。バスの本数も多く、サンタロサのバスターミナルから比較的簡単に見つけることができます。
グラシアスはレンピーラ県の県都であり、ホンジュラスでも特に歴史の古い町のひとつです。碁盤の目状に整備された街並みは周囲を山々に囲まれており、まるで自然の要塞のような地形に位置しています。またホンジュラス最高峰のセラケ山を擁し、ハイキングや自然散策を楽しめるのも大きな魅力です。
町の中には歴史ある4つのカトリック教会や、かつて近隣諸国からの侵略を防ぐために築かれた要塞など、小さなエリアに多くの見どころが集まっています。さらにカフェやレストランも充実しており、穏やかな雰囲気の中で町歩きを楽しむことができます。
サン・クリストバル要塞(Fuerte San Cristóbal, Gracias, Lempira)
グラシアスの隣町ラカンパは、小さな町ながら、グラシアスとあわせて訪れたい観光地のひとつです。車で約30分ほどでアクセスできます。
ラカンパは「レンカ陶芸」と呼ばれる伝統工芸で知られていますが、特に有名なのが「Canopy Extremo La Campa」です。中米でも屈指の高さを誇るジップラインで、高さ300m以上の渓谷を6本のケーブルで滑り降りる、スリル満点の体験が楽しめます。
ラカンパを満喫した後はグラシアスへ戻り、天然温泉でゆったりと体を休めましょう。町の中心からモトタクシー(トゥクトゥク)で約15分の場所にあり、複数の温泉プールが整備されています。それぞれ水温や深さが異なり、約40℃前後の温かいプールや深めのプールなど、自分のペースでリラックスした時間を過ごすことができます。
ジップライン(Canopy Extremo La Campa, La Campa. Lempira)
グラシアスから西へバスで約2時間。インティブカ県の県都エスペランサに到着します。標高が高く、ホンジュラスでも特に冷涼な気候の地域として知られています。
エスペランサは、先住民族文化とコロニアルな街並みが共存する町です。岩に埋め込まれるように建てられた「ラ・グルタ礼拝堂」や、その上にある展望台、中央公園など、ゆっくりと歩いて巡れる見どころが点在しています。
またこの町には、レンカ族の文化が今も色濃く残っています。伝統的なレンカ布を使った衣類やお土産は特に有名で、町を歩くだけでも他の地域とは異なる文化の雰囲気を感じることができます。さらにキノコやワインも特産品として知られ、ジャガイモから作られる「ビノ・デ・パパ」もこの地域ならではの味わいです。
ラグルタ(La Gruta, La Esperanza, Intibucá)
エスペランサからさらにバスで約2時間。次に訪れるのはコマヤグアです。直行バスのほか、テグシガルパ行きのバスで途中下車することでもアクセスできます。
コマヤグアはスペイン統治時代、ホンジュラス州の首都として栄えた歴史を持ち、現在でも国内最大級のコロニアル都市として知られています。その美しく整備された街並みは、当時の面影を色濃く残しています。
特に中央公園に面する大聖堂は町の象徴的な存在で、内部にはアメリカ大陸最古とされる時計が今も現役で動いています。外観だけでなく、ぜひ中にも入ってその歴史を感じてみてください。
また町中には、コロニアル建築を活かした博物館や文化施設があり、「Museo Comayagua y Arqueológico」では、この地域の歴史や考古学的な背景を知ることができます。
コマヤグア大聖堂(Catedral de la Inmaculada Concepción, Comayagua)
コマヤグアからテグシガルパまでは、バスで約1時間半ほどです。ホンジュラスの首都であるテグシガルパは、その名が先住民族の言葉で「銀の丘」に由来すると言われています。
市内は治安面から徒歩での移動は推奨されていませんが、Uberなどを利用することで効率よく観光することができます。博物館や歴史的な建物が多く、短時間でも充実した観光が可能です。特に「Museo para la Identidad Nacional」や、航空機が展示されている「Museo del Aire Honduras」は人気のスポットで、ホンジュラスの歴史や文化への理解を深めることができます。
午後は「エルピカチョ公園(Parque El Picacho)」へ。市内を一望できる高台にあり、大きなキリスト像が町を見下ろすランドマーク的な場所です。動物園も併設されており、国内に生息する動物を見ることができます。
エルピカチョ公園(Parque El Picacho, Tegucigalpa, Francisco Morazán)
テグシガルパからほど近い場所に、サンタルシアとバジェデアンヘレスという2つの小さな町があります。かつて鉱山の町として栄え、現在も当時の面影を残す街並みが魅力の、首都近郊の人気観光地です。
サンタルシアへはバスで約30分。小さなラグーナ(池)の周辺にはカフェやレストランが立ち並び、のんびりとした時間を過ごすことができます。展望台からは遠くにテグシガルパの街並みを望むこともできます。
バジェデアンヘレスは、サンタルシアからさらにバスで約30分。手工芸品の町として知られ、多くのお土産店が軒を連ねています。ホンジュラスらしいお土産を探すのにぴったりの場所です。
どちらもコンパクトな町のため、午前と午後に分けて巡るのがおすすめです。ただし翌日は出国日となるため、無理のないスケジュールで、早めにテグシガルパへ戻ってゆっくり過ごすのもよいでしょう。
サンタルシア(Santa Lucía, Francisco Morazán)
陸路で出国する際は、そのままテグシガルパから出発できる場合が多いです。また、トンコンティン国際空港からのフライトを利用する場合も同様です。
一方で現在は、テグシガルパから車で約1時間半の場所にあるパルメローラ国際空港の利用が主流となっています。「Transporte Cinco Estrella」が両空港間を結ぶバスを運行しているため、こちらを利用するとスムーズに移動できます(2026年4月時点)。
事前に移動手段を確認し、時間に余裕を持って行動しましょう。最後まで、ホンジュラスの旅を楽しんでくださいね。
トンコンティン国際空港
(Aeropuerto Toncontín, Tegucigalpa, Francisco Morazán)
ルナハグアル温泉
(Luna Jaguar spa aguas termales)
コパンルイナス市からさらに車で1時間ほど先にある温泉。マヤ文明を彷彿とさせる装飾が特徴です。
セラケ山国立公園
(Parque Nacional Celaque)
グラシアスにある国内最高峰がある山。登頂には2日を要し、ガイドと一緒に山頂(2870m)を目指します。
サンフアン・インティブカ市
(San Juan, Intibuá)
グラシアスとエスペランサの中間にある町。コーヒーの産地として有名で、壁画がかわいい街並みが特徴です。
オホホナ市
(Ojojona, Francisco Morazán)
テグシガルパからバスで約1時間ちょっとで着く、カラフルな陶芸品で有名な小さな町です。
テグシガルパは治安の観点から、日中・短距離であっても徒歩移動はせず、Uberを利用した移動をしましょう。
首都のコマヤグエラ地区は特に治安の悪い場所として知られています。なるべく侵入しないようにし、もしバス停利用などで入るとしても徒歩移動は絶対に避け、細心の注意を払いましょう。
宿の予約は必ず周辺の治安状況や、ネットでの口コミなどを確認し、選ぶようにしましょう。
最新の治安情報を常にチェックしましょう。在ホンジュラス日本国大使館および外務省の「海外安全ホームページ」などから確認することができます。またタクシー運転手やホテルのフロントなど、地元の人の声を聴くのも大切です。
コマヤグアは国内での重要な交通の要所であり、多くの人や物が動く町です。特に都市間バスなども多く通る町なので、流しのバスなどには乗らず、直行バスなど利用するようにしましょう。